*私の感想です ネタバレあります ご注意ください
様々な母が出てきます ナゼ私は泣いているのか?と つい考えていました

最初から緊張感があります 金子(丸山隆平)が 留置所の妻との面会で激高し キレやすいことが分かる場面です 妻が面会に来て 子供が生まれたことを知ります
子供が小学生になり 金子は「差入店」を営んでいます
子煩悩な金子が 幼馴染の花梨と母の姿を妻に話します その話に妻、美和子は 子供の稽古事や教育にそれほど興味を待っていないようです 私は この映画で「美和子」が 一番気になる人物でした
この妻は全てを飲み込んで 多くの言葉で話すことはありません 愚痴もなく 芯のしっかりした女性のようで 金子を大きく支えている父親のような役割なのかなと思いました 金子が 妻にお金をせびりに来た実母を罵ると「生きている内にしかできない」といい 妻は身寄りがないのか?と思いますが 携帯で「断ればいいじゃん」と話す相手は身内のような話しぶりです
私が最初に泣いたのは 殺人犯の小島の母が記者から隠れて差入の依頼をして笑顔で帰るシーン どんな子にも母はいると思ったのですが・・ この母の様子がだんだん分かってくると この笑顔が恐怖に感じました そして「親はいつまで子供の責任を取らなきゃいけないの!二十歳までいい子に育てたんだよ!」
切れやすい金子の母 殺された子の母 殺した犯人の母 同級生の母たち 金子の妻であり母親の美和子 二ノ宮佐和の母 8人(同級生の母は3人)
二ノ宮佐和の母親以外は どこか想像のつく母たち その一人一人の言葉や様子に自分を寄せて 涙が出たのかも
金子が腹をたてて 学校で暴れたことを妻が叱責するシーン これが この映画の言いたかったことだろうと思い 気持ちがスッキリして希望を持ちました また この後の金子の悩みを打ち明ける場面や行動、言葉、それに関わる人たちの描き方も好きです 最後は 答え合わせと未来へ
観てよかったです ( *´艸`)